●連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回も、結婚式ってこんなんでいいのか〜?、いいんだっす!、って話2(ツー)。




結婚式のウラ舞台。


結婚式の前日、東京の友人YUKIが山形に来たので、心労、もとい「新郎」

・貧富、もとい「新婦」とYUKIと3人でプチ前夜祭(at某ファミレス)を

行った。そして私は実家、相手も自分の実家に帰った。「お父さん、お母

さんお世話になりました」って昔よくテレビで見たけど、家に帰ったら母

ちゃんのイビキが聞こえたので、私も早々に寝た。

当日朝、バタバタと家中を走りながら支度をし「出かける前、仏壇さ手合

わせでんげよ〜(標準語:出かける前に仏壇に手を合わせて行きなさいよ

〜)」と言われたので、はいはいそうですね、と10年前に亡くなった祖

母、曽祖父・曾祖母、子供の頃亡くなってしまった、父の姉たちに手を合

わせた。私は一人っ子なので、この家にはもう跡継ぎはいない。父に車を

運転してもらい、準備するために早めに会場に向かった。

会場の美容室に入り、神前式のためのメイク&日本髪のヅラをセットして

もらった。ヅラの重いこと重いこと!コロッケ扮する島倉千代子並みだ。

「今のカツラなんて、昔に比べたら軽くなったんですヨ」って担当の美容

師さんに言われた。時代劇のテレビで見るより、私のヅラの方がちゃんと

フィットしているように見える。

また、二ノ宮金次郎バリに背中に綿みたいなの背負わされて、真夏だとい

うのに暑い。そして着崩れしないように、とサラシか何かでグルグル巻き

にされた。なお、顔は厚化粧でかゆいけど、かいちゃいけない。

大変な思い(重い)をしたけれど、やっぱり日本伝統の格好で、正装って

いうのもとても良いものだと思った。


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