●連載
がたやま娘のひとりごと         文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

今回は、転居時にありがちなんだけどみんな大好き他人の不幸。




住まい


新居としてアパートを借りました。占いによれば、方角が良いんだそうな。

2LDK。三階建て物件の一階の、はじっこの部屋。

カーテンはとりあえず、私の部屋で使っているものを持ち込んだ。サイズが

合わなくて「殿中でござる!」みたいになった。

電気かさは、相手の実家に余っていたものを頂いて持ち込んだ。ただしひと

つだけなので台所へ。寝室と和室には電気ナシ。「あぁ〜あああああぁ〜♪」

の北の国からサウンドが私の中で鳴り響いた。

ガス台ナシ。テレビ無し。レンジ無し。まだお湯すら出ない。

とりあえず何か食うべさ、と近くのスーパーに買い物に行ったけど、お惣菜

は何にも残ってなかった。んじゃあ、インスタントラーメンにすっか、と思

ったら

「ガス台無ぇよ!お湯沸かせねぇじゃん!そうめんも食えねぇよ!」

・・んじゃあ、なんかレンジでチン!するか、と、思ったら

「電子レンジ無ぇよ!」

しょーがねぇなぁ〜実家にご飯食べさせて下さい、って行こうか?

「ご飯いらねぇって言ってきちゃった!恥ずかしくて行けねぇ!」

♪オラこんな暮らしイヤだ〜♪ こんな暮らしイヤだ〜♪ 実家さ帰るだ〜♪

っていう吉幾三替え歌サウンドが鼻を突いて出た。

・・んだら仕方ない、ってことで牛丼食べに言った。

お手軽便利でおいしかった。


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