7/11の日記 文は田島薫
スターウォーズこれで完結だというスターウォーズエピソード3が完成し、そのためか、このところ
過去のシリーズが立て続けにテレビ放映されていて、どういうわけか何度も見てる
はずなのに、その都度見てしまう。
映画は映画館で、家で見るなら、せめてビデオで吹き替えなしの字幕版で見たい、と思ってる私なんだけど、テレビでやる、って言われると、特にこういった娯楽物
なんかは、吹き替えのでいーかータダだし、っていつも思っちゃうからのようだ。
昨日も寝転がりながら何度めかのそれを見てしまった。
20数年前第一作を銀座で見た時はそれまで日本の職人芸的ミニチュアセットの特撮しか知らなかったところに、たっぷり金と時間をかけたSFのリアリティにびっくり
したもんだったけど、今はそのクオリティを当たり前のように感じているものの、
言ってみたら子供向けの他愛のない絵空事映画に膨大な数のプロフェッショナル
たちが本気の力を合わせて作ったものだ、ってことには何十年経っても変りはない
ことに思いを巡らせるのだ。
先日も、若い日本人がスターウォーズの美術に魅せられ、それに参加したいと努力を重ね、10年ぐらい前米国に渡りそれを実現し、映画の一部分を担当していること
を誇りにしている、といった紹介がテレビでされていた。
私なんかは、例えば何か作った時これは全部私がひとりで作ったんだぜ、って言いたい気持が強くて、みんなで力合わせて作ったんだ、って喜びを知らないとこが
あるような気がする。
そんなもんで、いくつになっても私には大きな仕事(て、何?)が成し遂げられ
ないのかも知れない、ってちょっと考えてしまうこの頃なのだ。