2/14の日記          文は田島薫



ジョニ・ミッチェル

木曜は映画プロデューサーの尾形さんとの定例飲み会なんだけど、翌日が休日なので、

彼の希望で出版社の共通の友人も呼んで、事務所で夜明かしした。

翌日、出版社が帰り、温ったかそばの昼食をとってから、西武デパートの酒売り場で

一緒に造り酒蔵の出張販売のとこで何杯も試飲してから、尾形さんは別な酒蔵の小瓶

を1本買い、私は何も買わなかった。


別れてから本売り場、詩のコーナーで私は珍しく詩の文庫を3册買った。

薄べったい文庫が1册千円ぐらいするんで、高いなあ、って思ったんだけど、ほんとに

本を愛する人だったら、多分そんな風には感じないんだろう。


連休は一続きで何かやりたい、っていつも感じていたのに、一日目、家に帰ったら夕方

だったので、もう結局ふだんの週末と変わらないのが少し損した気持だった。

ギター弾いて、自作の歌歌って、新聞と本読んで、テレビとレンタルビデオでマイケル

・ムーアの「華氏911」と、古い、「素晴らしき哉人生」を見たら、そっちは何だか前に

見てたのを忘れてたらしい気がした、子供だましのようでも、やっぱりいい話なのだ。


日曜の夜テレビに大貫妙子が出てて、彼女はジョニ・ミッチェルが一番好きで、彼女の

ようなアーチストになりたいって思ってた、って言っていたので、あー、なるほど、と

なんだかうれしく思った。

私も昔から女性ミュージシャンは、ビリー・ホリデイもジャニス・ジョプリンもリッキー

・リー・ジョーンズもパティ・スミスもクリーシー・ハインズもシェリル・クロウも好き

だけど、ジョニ・ミッチェルが一番好きで、ほとんどの「LP」は持ってるし、あの才能を

超える女性を知らない。


で、私は大貫妙子も好きで、あのエキセントリックで洗練された曲や歌に感心してて、

ほとんどの「テープ」は持ってんだけど、言われてみると、ふたりに共通するセンスが

ある気がするし、彼女はジョニの影響を受けてる、ってことなのだろう。


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