今週の雑感(昔のもありの) 文はさぬがゆたか
ソノ世界的イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だよりです。
感動もあり、そーでもないのもあり、で、謙虚にタイトルは雑感のまま。
「トラウマについて」
誰もがあるでしょ苦手なもんってさ。
あたしはね高所恐怖症っていうのか高いところでクルクル廻るようなもんが大嫌い!
つまり遊園地に必ずあるジェットコースターみたいなもんを認めていないのよ。
お金遣ってキャーキャー言い、それでいて手なんかバンザイする余裕姿がなんとも嫌なのよ。
いやらしい高慢な姿じゃないの?まったくさ。
それが例えペダルを踏んで廻る飛行機みたいなもんまで苦手なんだもんヒドイ。
なのにさ、ある日なんでか乗ることになっちゃったわけ。
「乗らないと今後もう遊んであげないから!」っていうフレンド。
もはやそれは脅迫 *_* 。
油ぽい汗をにじませながらトイレに行くふりして一服、このまま
逃げちゃえ!って思うもう一人と押し問答タイム。
カシャカシャガタ〜ン、カシャカシャガタ〜ンと迫る順番。
身長は足りてるのに高血圧の方は要注意!の案内看板がすごい。
あたしのブラッドO型に対しAB型のフレンド、サドに対しマゾなのか
あたしは現在降圧錠摂取中だってのに。
「アギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
数年前まではゴルフ練習場だったところの横で叫ぶ。大人びて随分と通った練習場の
横で今まさか叫ぶとは思わなかった。視野の隅っこに東京ドームが傾きつつ流れる〜〜〜〜。
不思議だった。文京区界隈を一気に見渡せる頂上付近からの真直角急降下で何かが消えたのよ。
すっかり両手を上げ歓喜と共に一分にも充たないコースターの旅。
そう、思いだした。これは立山(富山黒部ダムの奥)の春スキーの滑落事故からなんだ。
夜明け前の雪が硬いうちから登り出し、数時間かけスタート地点目指すのよ。平衡感覚に不安を覚えるくらいの斜度とアイスバーンで見る雷鳥の余裕姿が羨ま悔しい。
登ってしまったんだから今度は滑り降り楽しむはずだったのに、スキーの締める金具の設定ミスでスパッン!と外れてしまい転倒。アイスバーンの超急斜面で転倒
あとは、すんごい勢いで真下へ一直滑落。
人間ボブスレー。
なすがママ、きゅうりがパパ〜〜〜〜〜〜〜。
運がちょっとばかりいいらしく大きな岩に激突することもなく転がり落ちる。
せめてもの思いで足を踏ん張っても、そこが支点になってまた大きく飛び落ちる。
「なあんで〜こんなに止まらないんだろう?」って思う虚無感。
すんごい速さの地球大サービス。ドスン〜ドスン〜〜っと飛び
ゴーグルは飛びポールも失いなあんにもなくなり雪が緩む斜面でやっと風景が止まった。
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スリ傷だらけでもどうにか生きているみたい。
眩しいくらいの朝日の雪斜面の中でスキーパンツをズリーッと降ろすんだ。斜面との摩擦でやけどをしたかも知れないんだって。
大丈夫だったけれど何時間も掛けて登ってたった数分で終わった立山滑降。
その終わりがスキーパンツ半分降ろした姿と大自然ささ。
それが初めての立山で、それ以来初めてのジェットコースターだった話し。