8/22の日記 文は田島薫
老人の孤独先週はお盆で両親のところへ行ってきたんだけど、何年かで80になる母は、今
でも婦人会などで嬉しそうに飛び回っているのに比べ、父の方はかなり以前か
ら人と付き合うのを面倒がり、このごろはそれがどんどん加速して来てるよう
なのだ。
ひとりで過ごしてるより、いろんな人とつきあって過ごす方が楽しいだろうに、
って普通は思うんだけど、けっこうひとりで読書したりいろいろ「将来につい
て」の考え事したりして充実して過ごしているようなのだ。
定年近くまでずっと中学教師を続け、子供たちや、父兄などとかなり外交的に
付き合い、なんだかひと付き合いについて全部分かっちゃった、って感じてる
んじゃないか、って見える節がある。
私もだんだんそんな父に近づいて来たらしい感じがするところがあって、若い時は、なんかで人が集まってて誘われれば100%出席してた気がするんだけど、
最近はどんな集まりでも、行く前にだいたいこういった話の展開になるんだろ
うな、って分かった気になり、もう行くのが面倒になってしまうのだ。
とはいうものの気のおけない友人たちといい加減ないいたい放題言い合って酒を飲む会は大好きなんだけど。
しかし、それもほんとにいいたい放題言って、「友人たち」に嫌われてしまっ
た昔のトラウマが起き上がって来て、また消極的になったり。
自分は父のようにひとりが好きなんだろう、自由に物を考えられる生活は楽しいな、って感じてるはずなんだけど、で、やっと昨日の日記。
昨日も自宅の居間は35度の猛暑、さてひとりが好きな私は好きなことするぞー、って思って、さあ何する、って考えたんだけど、特に盛り上がるテーマもなく、
テレビ見て、新聞読んでるうちに、見つかった。
暑いし、今一番やりたいのは「昼寝」だ、って体が言った。