8/15の日記 文は田島薫
舞踏劇公演昨日は泊まり掛けで行っていた両親のところからの帰りに直行で下落合のミニ
シアターで行われていた、舞踏劇の大村未童さんチームと、舞踏家の成瀬信彦
さんのジョイント公演の千秋楽へ行った。
客席の知り合いは映画プロデューサーの尾形さんと、彫刻とパフォーマンスア
ーチストの小林さん、成瀬さんのパートナー郡司さん。
公演は未童さんの劇団員などが入れ替わり出て来ては未童さんや成瀬さんとからみ、様々な体の動きをさせながら成瀬さんによるシュールな詩の台詞を
これも様々なニュアンスの発声で歌い、叫んだ。
未童さんが演出する予定だったのが、茨城での合宿練習の時から最終的には成瀬さんがそれをやることになったらしく、成瀬さんのバラエティ豊かな遊び
心たっぷりの演出が、私にはジャズバンドのアドリブ競演を連想させられた。
未童さんの舞踏は前回のソロ公演の時よりも、さすがに一本のはっきりした筋
を与えられたせいか、力強さが増したように見えた。
これはどちら発か知らないけど、自分で自分の髪の毛を引っ張り上げるアイデ
アはビジュアル的にもおもしろくて感心した。
私は公演のチラシデザインをしたんだけど、その打ち合わせの時に、未童さんとともに、初めて会った観世音さんという慎ましやかな美しい女性が、男物の
ボロ着物を羽織って力強い声と動きで舞台を暴れ回ったのにはびっくりした。
しかし、別の白いドレスの女性も美しかったけど、汚れ役の彼女もやっぱり、
魅力的で美しく見えた。
現場で打ち上げをするんじゃないかと尾形さんも私も思い、それぞれワインと焼酎を持ってったんだけど、近くの店でやることになってたらしく、そうなる
と(会費制だと言われても)、完全なスタッフとは言えない我々が参加してい
いかどうか私は迷った。しかし、こんな時の尾形さんは当の然で参加を決定し
ているわけで、尾形さんのせいにして私も参加を決めたけど、結果的には遅く
まで楽しく飲め、やはり尾形さんは正しい、と納得した。