4/25の主張             文は田島薫



(大物と小物、について)

政治って、世界や将来がよりよいものになるように、志と能力を持った人々が、

自分の利益を抜きにして意見を戦わせ奉公努力するものだったはずじゃないのか。

ところが今の自民党政治って、世界の不幸は知ったこっちゃなく、将来よりも、

生きてる自分達や仲間の目先の利益追及だけ、将来のことはどうなろうと、知った

こっちゃない、って考えてるふうに見える。


郵政民営化反対派は、特殊法人に流れる資金の財源は継続したい、赤字国債が国

民一人当り数百万円もの借金に当たるっていうのに、それが増え続けても、知っ

たこっちゃない、郵政族の票田や特殊法人と繋がった仲間や票田のファミリー企業

さえ潤えば後はへ理屈こねて国民を言いくるめればいい、って考えてるようだし。


憲法改定派も、自衛隊がもっと気楽に海外へ出て行けるようにして、米国に気に

入られるようにすれば、とりあえず輸出産業が安泰だし、他の国が米国の都合で

侵略されてもそれは日本の責任じゃないし、日本は平和貢献だ、って言ってるん

だから、それを信じないアジア各国の連中のことは放っといていい、って。


靖国神社公式参拝は結局票田確保が最大の目的なのに、国のために犠牲になった

人々をお参りする、どこが悪い、などと開き直り、A級戦犯合祀が問題だ、って

アジア各国から糾弾されても、そんなことより票田が大事って言ってると同じ。

一度参拝する、って言ったからそれを通すのが大物政治家だろう、って考えている

らしい日本政治家のトップは、大いなる勘違いをしてて、ただの安っぽいどこにで

もころがっている子供のような意地でしかないのに気づかないでいるのは本人だけ、

このままじゃ絵に書いたような裸の王様だ。

君子豹変す、って大物は自分の非を悟ったら、すぐにそれを正すってことなのに。


自民党、って本当は自由と民主を謳った志の政党だったんじゃないのか。

政治家ひとりの自由意志に基づいた凛とした誇り高い個人の意見を敷衍し合い、

より理想の世界や未来を切り開いて行くのが政治であって、利権者が寄り集まり、

それが未来まで確保できるように談合するもんではないはずだ。


志を忘れた小物ばかりだったら本人にも自民党にも未来はないぜ。




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