9/13の日記 文は田島薫
新友人登場木曜日は映画プロデューサー尾形さんと彼の若い友人の舞踏家成瀬信彦さんと
彼の公演を手伝っている郡司さんという女性が、今度の公演のちらしデザイン
の打ち合わせをかねて、事務所に遊びに来た。
尾形さんからはいくらか彼と彼女の話は聞いていたんだけど、先日行われた
都美術館でのパフォーマンス舞踏の時に会ったのが初めで、今回で、まだ2度め
だった。
入って来た成瀬さんは頭に手ぬぐいをまき、浴衣に造りの丁寧な下駄で、
思わず、おーユニークだなー、って言ってしまった。
舞踏に取り組む真摯な気持ちと、伝えようとする禅的な宇宙観の話に、一遍で
共感してしまった。
そこに居合わせた全員が気持ちを共感していることが分かり、ますます、
気分がよくなって来て、ショーチューも進んだ。
郡司さんは松岡正剛の講座に参加したり、個人的にも友人関係だと聞き、
20数年前に工作舎の雑誌や、著作を何冊も買って、その弁活や博識に感心し、
内心、一種のアイドル?的に意識していた私は、友人だと言う郡司さんにも、
一遍で敬意を感じてしまった。
明日が早い尾形さんが帰る、と言っても、他の誰も立ち上がらず、ひとりで帰らせた、その後、延々と話しが盛り上がった、と書きたいところなんだけど、
飲み過ぎた私は間もなく眠りこんでしまい、気がついた時は、とっくにみんな
帰った後で、ほとんど夜明けだった。
翌日は意外に二日酔いではなく、クボセンセーとその兄貴と浦和で飲むことになり、待ち合せの浦和駅に着くと、通路の向こうから来る尾形さんに出会った。
聞くと田端に飲みに行くところだ、と嬉しそうに言う。
われわれはやっぱり、飲み過ぎかも知れない。