9/27の主張             文は田島薫



(本物の大人について)

かつて、歴史的に繰り返されて来た欧米の植民地主義の該当加害国の間で

世界平和の理想に対するそれが起こす矛盾の認識が深まり、そろそろ植民地主義に

関して、反省の気運が出始めた時、遅蒔きに植民地主義の遅れを挽回しよう、と

ドイツやら日本が海外侵略を始め、結局、世界の体勢連合国側に抑えられた。


日本の植民地主義=侵略主義は、アジア諸国から石油やら鉄やらの資源を略奪しよう

としてただけなのに、国民に対しては、日本が東南アジアを欧米の植民地から解放し、

大東亜共栄圏を樹立しよう!と、きれいごとの言い回しで騙しつつ進めた。

それを抑えようとした米国に、本音では米国との関係には和平を望んでいた日本は

搦手の強硬路線でそれを実現しようとして失敗し、泥沼の大平洋戦争に突入した。


勝ち目がない賭けに強制的に委ねさせられた日本国民は終盤、米国の手によって広島、

長崎原爆、東京大空襲だけでも数十万人が死んだ。

米国の言い分では、それをしなかったら、日本国民は最後のひとりまで、竹やりで

戦うように教育されていたからだ、といったことを言ってるようだ。

米国の日本の一般人に対しての原爆投下、大空襲に関しては、人道的な問題が多々

残るのだけど、日本もアジア諸国で一般人に殺戮を加えていたわけだから、原因を

問われると弱いところなんだろう。


米国は戦後の日本に手放しの食料援助なり経済援助をした。

中国では人々が加害国である日本人の残留孤児たちを大切に育ててくれた。


今米国は一方的にアフガンやイラクを軍事攻撃し、たくさんの一般人を殺し、日本は

その手伝いをし、これからも米国に同じような協力をするようなことを言い、北朝鮮の

米国からの国家的危機状況を無視して、目先の日本人拉致被害者問題の調査報告に誠意

がないから、食料援助さえやめろ、と今、真顔で言う文化人も大勢いる。

緊急に命の危機があるのは日本人拉致被害者だけなんだろうか、たった今飢えている

北朝鮮国民の立場は考えなくていいんだろうか。


今、大人はどこにいるのだろうか?大人は人の痛みがわかる者のことだとしたら、

本物の大人はどこへ行ったんだろうか。

日本で本物の大人が政治の表舞台に立つのはいつになるんだろうか。




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