10/4の主張 文は田島薫
(国旗掲揚について)何ヶ月も前、東京都内の公立学校での国歌斉唱を都政が強制するような動きが
報道されていて、あの石頭石原都政はしょうがないな〜、って思ってたら、
我が埼玉県議会でも、公立学校の式場での国旗掲揚を「指導」するような要望が
出て教育長が承諾し、すでに半数以上の学校でそれがなされている、という新聞
報道があって驚いた、で、事情通に聞くと、全国各地でそれがなされ、反対教師
には懲罰まであるという話だった。
児童や生徒といった子供が主とはいえ、国民に行政が国旗掲揚と国歌斉唱を一方的に強制しようというのだ。
どうやら、愛国心を育てるため、という理由らしいが、日本の政治家や役人ってものはすぐに自分たちの立場を勘違いしてしまうようだ。
式典で国旗掲揚や国歌斉唱の足並みが揃っていないのは、愛国心がないように見える、だったら、力づくでそれをさせればいい、って考えたようだ。
自分たちは国民に命令を加えて従わせることができる偉い存在なのだ、って
本気で思っているんだろうか。
政治家や役人、ってものは、民主主義の社会の中では、国民の意見の代弁者、国民の生活を助ける公僕、ということになってるはずなのだ。
国民がどう考えているか確認もしないどころか、国民の中から明らかな反対意見が出ているのに、それを押さえ込んで、好きなように取り決め、強制する、って、
いつの時代の頭だ、そりゃ時代錯誤ってもんだ。
それに、米国の軍事行動に無条件追従のような昨今の外交政策の中にあって、大急ぎで、愛国心だとか、国旗掲揚のようなことを強制しようとする動きに彼らは
疑問や危険を全く感じないのだろうか。
国旗掲揚を強制すれば愛国心が育つんじゃなくて、愛国心が育つような政治がされた時、国民は誇りを持って自発的に国旗をかかげる、ってもんのはずだろう。
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