●連載=クボユーシローの
ふぉとふぉと


路上観察学会 麻布十番派

最近、東川口から乗り換えなしで行けるようになったので麻布十番に良く行く。

ここは母や叔母たちが育った場所でもある。当時『十番』は今の浅草のような

感じで毎晩露天が出てすごく賑やかだったとか。母は言う「恭子はお小遣いを

貰うとすぐに十番に走った」。恭子おばさんとは田島薫氏の御母堂(筑波山の麓

でご健在)。

麻布十番と六本木に挟まれた場所に旧都立城南高校がある。そこの体育館で

イギリス人アーティストによる作品発表が行われていた。

中国のある村の村民を彼がどうやって言いくるめたのか知らないが、『手の中に

入る大きさ』という制約で彼らにたくさんの土人形を作らせた。その数10数万体、

素焼きにされた土人形を広い部屋一面に敷き詰める事が彼のアートらしい。

麻布十番はパリの街角、自動販売機が無ければ。


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