●連載
クーニーズ          文はえんどうくにこ


世間の荒波を凛々しく乗り越えて来たベテランOLエンドーが
世間の矛盾、不正?を次々あばいて行きます!…多分。

今回は彼女とその両親をちょっと見直してしまう話。



挨拶

私の常識の範疇に“挨拶”は不可欠であると信じている。

公私ともども朝は“おはようございます”に始まり“おやすみなさい”で一日が

終わる。

職場でも最後は“お先に失礼します”でしめる。

人と人とが触れ合う空間で最低限必要なコミュニケーションだと考える。

手前味噌だがそういうふうに躾育ててくれた両親には感謝している。

自分では普通のことなので、日常あまり意識もしていない。

こんなことを指摘された。『トイレ掃除のおばさんと仲良しデスね』数人の職場

の人から。

いや別にと答えると、彼女は私としか話さないとか、親しげに話してるとか言わ

れてしまう。

いやぁ〜、よく観察しているものである。トイレとロッカールームは要注意と聞

くけれども。

私と彼女(清掃の女性)が接触を持つことに面白可笑しくの突込み?!である。

ビルの清掃の人とは毎日毎朝、顔をあわせるので挨拶するようになって何となく

自然に世間話なんかするようになっただけで、ただそれだけのことなのに。

(でも彼女の愚痴なんかもたまに聞いてあげてます)

毎朝通る公園の清掃のおじさんとも“行ってきます”“行ってらっしゃい”の

挨拶が日課になっているし。

そんな私に、職場の後輩がトイレで突然頭を下げて言ったのだ。

『今度できた○○丁目のドトール・コーヒーに平井堅そっくりの従業員がいるん

です。是非、親しくなってください!』

いくらなんでも、チョッと勘違いしてない?でもこっそり通ってみようかな・・・


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