6/28の主張             文は田島薫



(自民党の危うさについて)

小泉首相が米国へ行って、ブッシュにイラクの「主権移譲」後の、多国籍軍に

日本の自衛隊も参加したい、と国会での審議も経ず勝手に明言して来てしまった。


帰国後の批判に対して、軍事行動をするわけではなく、平和的復興支援だから全然

問題ない、と言っている。しかし、復興支援といいつつ米軍追従は明らかで、今で

さえ、米軍の物資補給などの支援をしているわけだし、「主権移譲」後だって同じ

ように、一方的侵略行動をした米国の政策に追従している、と、イラクの人々に

思われても仕方ないだろう。

軽い小泉首相は、悪気が無いのだろうが、少しお調子に乗っている。


だいたい「主権移譲」多国籍軍、人道支援、復興支援って言ったところで、力づくで

占領を続けている体の米国に、ますます反感や反撃を加速しているイラク国内の

勢力との実質上の戦争状態の中で、自衛隊は独自の活動をし、攻撃を加えられない

限り軍事行動はしない、だどと言っても、攻撃を加えられる公算の方が高いわけだし、

サモアでもし、今自衛隊の護衛的活動をしているオランダが撤退でもし、米軍がその

任務につく可能性だって大きい。


その場合、米軍と自衛隊はますます一体化して見られるし、事実米軍の物資輸送など、

そう見られて当然の行動をしているのだから自衛隊なり、米軍なりに攻撃を加えられた

時、一気に戦闘行動に巻き込まれて行くだろう。

そうなったら、もはや、自衛隊はただの軍隊、しかも米国の指揮下の、という形になる。


米国ブッシュがやったことを、リアルに批判することも避け、人道支援、復興支援と

いった言葉のイメージだけに溺れて気軽に決断して行く小泉首相、それにまともに

反論も出せない自民党は、今、非常に危ういところにいる。


とりあえず今、われわれは参院選で自民に入れるのは是非やめた方がいいだろう。




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