7/12の主張 文は田島薫
(政治家の必要条件について)参議院議員選挙があって、自民の議席が減った。
やはり徐々に自民にはびこる地元や自己利権優先体質に国民の批判が増えて
来た、と思いたい。
しかしスケープゴートのように一度断罪された人間に対する不寛容さも、国民の短絡的条件反射思考の現れのようだ。
結果的に公設秘書システムに問題提議したことになっただけで、当人の責任を
追求するべきじゃなかった辻本氏の落選であり、私にとっては元々批判の対象で
あった鈴木宗男氏の落選だ。
辻本氏は本来であれば、今最重要課題である憲法9条改変に国民の盾となってがんばる志を持った人物であるし、鈴木宗男氏は自民党にあっては地元の業者
への利益誘導といった行状で有罪になったわけだが、アフリカ各国へのODA援助
を推進したり、北朝鮮への米支援を本気で主張した業績は私利私欲の枠を越え、
底辺の人々に対する思いやり、という意味では自民の中では良質な政治家だった
といえるかも知れないと思えるところがある。
私は入れないにしても、自民の志を継承する人々に支持されてしかるべきだろう。
政治家に必要な条件を満たす、という意味では民主党の何がしたちも、どうだか、って首をかしげてしまいたくなることがある。
けっきょく自分の属す仲間たちへの利益誘導のみを計っていないか、よくその
魂胆を国民は読み取る必要がある。
この政治家の視野には何があるか、と、しっかり世界の底辺の人々に向けられているのか、それとも、彼の利権仲間や故郷の明日だけか。
自分たちさえよければいい、といった視点では政治家にも国民にも明日はない。
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