7/5の主張             文は田島薫



(自民党の危うさについて2)

年金も国民にとっては切実な問題だけれど、結局その問題の本質は将来、計画以上に

納付額が上がるとか、給付額が下がるとかといったことをああだこうだ言い合う

ことではなく、自民政府による永年にわたる原資の浪費体質が今も変わっていない、

現実を止めさせ、可能な予算から将来に渡り、国民の誰もが、そこそこ安心して

暮らせるように、余裕のある者は自分の分を削られてもそれを寛容するする、といった、

国民全員のやさしさとバランス精神と政策なのであって、とりあえず自民を下ろせば

済むぐらいの実は単純な問題なのだ。


そんな問題で国民が目くらましされている間に、イラクで日本が行ってる行動の方が

将来年金問題なんか吹っ飛んでしまうぐらい、もっと重大な問題を含んでいる。


人道復興支援と言って自国の独立したアイデアに基づいた効果の上がる本当にイラク人

のためになる支援をしてるわけではなく、自衛隊は現実的な効果のうすい活動を続け、

けっきょく自民政府は米国に追従の意志表示をしてるに過ぎないのだ。

米国は国連主導で主権移譲といいつつ宮殿を自国大使館にし、千数百人も役人を

送り、イラク人によるテロや外国人への拉致や殺人は続いている。


防衛庁内部では制服組が文官と同等の発言権を要求し、それに対して、自民内部に

危機感は見られず、民主政治の基本であるシビリアンコントロールの根幹を揺らそう

としている意見に対して、そういう意見からすぐに軍部の暴走といった短絡的な心配

をすることはない、充分に審議していけばいい、などとうそぶく空気。


結局、イラクで米軍による一般市民の侵略虐殺があったことも、その軍事行動を

結果的に支持している今の自民の外交政策も、本質的な問題や自分達の責任に

無自覚で、けっきょく我が国は戦争とは無関係な環境にいるのだ、といった薄い

現実意識しか持ち合わせていないのだから、彼らが大丈夫って言っても、安心できる

わけがない。

若者よ気がついたら銃持たされて戦場にいた、ってことにならないように選挙行こう。




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