1/13の日記          文は田島薫


ジミヘン研究

連休は久々にひとりでまとまったことをしてやろう、って決め新聞を読み、

テレビを見ながらギターを弾いた。(…いつもと同じじゃん)


いつもと違うところをあえて言うと、朝から晩までずーっとギターを弾いたとこだ。

ビデオの中のクレージーホースやジミヘンとセッションし続けた。

彼らの出す音をマネたり、マネられないと勝手な音を出して合わせたりした。


こんなこと時々やってると、練習効率としてはどうかといった問題はあるけど、

ロックギターの表現の奥深さといったものが、じわじわと感じられるのだ。

ロックは若者だけのものじゃない、ってよくわかってくる。

第一練習の目的がスーパーギタリストになる、ってもののはずはないし、私の場合。

ま、いろんな人がゴルフや釣りなんかを研究し合うのと同じようなことだ。

絵を描くと物の新しい美しさが見えてくる、のと同じように、楽器を弾くと音楽の

新しい美しさに気づくというわけなのだ。(って、そんな理屈いらんっ)


やはり、入り込んだ人にしかわかんないだろう、ってことがあるようで、例えば、

明け方?ウッドストックでジミヘンが演奏してるのを、聴衆は大歓声で迎えるのだけど、

ヒット曲のパープルヘイズなどの聞き慣れたフレーズの大盛り上がりにくらべ、

地味めな曲の時の聴衆のほとんどは体こそゆすったりして乗ってるそぶりを見せるものの

戸惑ったようなうつろな目をし、勝手な感想だけどもそんなに感激しているようには

見えないのだった。(事実、中にはあくびをしている者がカメラに納められていたし、

最後の曲の時は聴衆の半数以上は帰っちゃっていた。あのジミヘンが演奏してる

っていうのに…しかしこれは昨日のことを話してるんだろうか。)


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