8/30の日記          文は田島薫



表現の課題

木曜、金曜と飲み会、土曜はねこ絵の搬出にさいたまの自宅と東京を往復。

日曜は、ギターイフェクター(エレキギターの音を歪ませる機器)の差し込み

部品の修理と、自転車のパンクの修理を自分でやった。(=私はメカに弱いん

だけど、ごく単純な修理ならやれるし、意欲だってあるのだ)

サッカーJ1の浦和レッズのゲームを見、オリンピックの新体操や、男子マラソン

を見て、またばたばた忙しく過ごした。


ほんとは、本や新聞読んで、ギター弾いて、考え事したりを、ゆっくりやりたい

とこなんだけど、だいぶやり残した気分だった。


ジミヘンのデビュー前、バックミュージシャン時代の6枚組CDを図書館で借りて

来ていて、それを聴いたり、ギターで真似したりした。

ところどころ、才能の片鱗を見せるもののオーソドックスなリズムアンドブルース

の演奏が続くCDは私にも、彼の資料的価値以上のものではない気がして、持って

いたいとも思わなかったんだけど、ジミヘンマニアの中には、何言ってやがんだ、

自分は出たとたん買いに走ったぜ、って言う人も沢山いるんだろうな。


前にも見て再放送してたのをまたテレビで見た、国吉康雄が、ニューヨークの

アートスクールで講議していたテープの中で、「才能や想像力はだれの中にも

あって、一番大切なのはそれぞれが、自分だけの表現を追求して行くことだ」、

って言ってるのを、その通りだ、ってしみじみ思ったんだけど、

この単純な命題は、実際に実行しようとすると、一生の課題になるのだ。

完全に自分だけのものなんてありえない、って言って考えるのを止めることは

簡単なことなんだけど、国吉のはやっぱり含蓄のある本質論だと思った。


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