11/10の主張             文は田島薫



(少数政党の大切さについて)

衆議院議員総選挙で自民党が10議席減らし民主党が40議席増やした。

社民党は18議席から6議席に、共産党も20議席から9議席にと激減した。

社民党は拉致被害に対する認識不足やら、辻本議員の秘書給与問題などで

世論の感情論の犠牲になったことに加え、今回は民主党が政権を取れるかも

知れないというのでそっちへ回されたことも大きく影響しているはずだ。


しかし、9条などに対する憲法改変を謳う政党が多い中、社民党、共産党は

それに反対し、平和憲法堅持の姿勢をくずさないところや、最下層生活者へ

の視点などは、民主党以上の政治の良心といったものがあり、国内外の平和

な世界を目指す理想論の中ではなくしてはいけないものだ。


少数政党にとって小選挙区制は不利だというところも、これから解決策を

考えなくてはいけない問題だし、彼らの意見には決して耳を閉ざしては

いけないばかりか、常にわれわれは彼らの理想論を念頭に現実政治に対して

きちんと目をくばり、メールなどで地元議員に意見を言っていくべきだろう。


今危険なのは、景気政策とか拉致被害者返還とか目先の問題ばかりに意識が

行き、イラクの米国政策などに対し、まず国益を考えて行動すべきだなどと

言う各界の訳知り顔にまどわされないことだ。

戦争が対岸の火だと考えた瞬間から、自分たちがそれをひきつけることを

始めることになるのだと考えよう。

自分がいやなことは他国の人間にとってもいやなことなのだ。


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