5/12の主張             文は田島薫



(有事法制について)

有事法制3法案の協議が与党と民主党の間で行われていて、与党はその結果に

かかわらず、どういうわけだか「急いで」衆議院特別委員会で採決したいと考えて

いるようだ。

確かに仮に北朝鮮からの攻撃を受けたりした非常事態になった場合、指揮系統が

右往左往したらまずいだろう、といった意見はもっともらしく聞こえる。

民主党の方も一応そりゃそうだと、でもその場合、国民の人権が疎外されることは

避けたいので、その保障をきっちり確保したいから、それのないうちは武力攻撃事態

対処法案は凍結したい、といった立場だ。

でも、与党の方は時間がないからとりあえず決めちゃって、そっちはおいおい

国民保護法案の方で検討して行こうと言っている。


しかし、ついこの間侵略戦争をやってしまった米国のたいこ持ち状態の与党が、

いろいろへ理屈を言っても、結局戦争参加を容易にする有事法制を簡単に通して

しまったら、その危険性は子供でもわかるだろう。

有事での人権保護はあたりまえだが、今の与党体制での有事法制作りそのものが

だめだ、頭を冷して大人になるまでとりあえず辞めた方がいい。

そんな後ろ向きの発想をしている暇があったら、絶対戦争放棄の平和憲法を論拠に、

徹底した和平外交の努力をした方がどれだけ未来が開けるかわからない。


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