連載●文はクボユーシロー

貞熊遺伝研究所14



(天の使い7)

3月8日土曜日、日比谷で行われた『戦争反対』のデモに行った。世界中に広がっている『ド

ンツ アタック イラク』のデモンストレーションが少し遅れて東京にも来た。翌日の新聞

には主催者発表で『約四万人が集まった』と載っていた。30数年前の『全共闘、ベ平連世

代』のおじさんやおばさんが若者たちの数と同じぐらい来ていた。

前にも書いたが僕の知る限り、『天』は今まで人類の抗争に全くタッチしてこなかった。何

故だか分からないが。今回、僕がデモに行ったのも『天の指令』ではない。

あのブッシュ君の後にいる腹黒い軍需産業(死の商人)の巨大システムがなりふり構わず貫徹し

ようとしている『イラク攻撃』。もうすでにブッシュ君の個人的力ではどうにもできない所

に来ているのかもしれない。

人類が月に行く時代、宇宙飛行士7人の帰還失敗で世界中が涙する時代に『戦争』が起きそう

になっている、『スケジュール』通りに。『アメリカ・イギリス連合軍』が独裁者フセイン

を倒すためにイラクを総攻撃する。国連採決を無視してもやるらしい。

今、悪政に苦しむイラク国民の誰もフセインに抗するすべを持たない。だからといってブッ

シュに大砲を打ち込む権利があるのか。

このままでは必ず有る、イラク大衆の無残な死。そして次は北朝鮮か?

『バクダット地区が火の海。これが高度に進んだ文明を持つ星、地球の現状。』・・・

『天の地球エリア担当者』の業務日誌にそう記されるのか。もうじき。  つづく


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