今週の感動              文は佐怒賀豊


ソノ世界的イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だよりです。
今回もちゃんとホットで平和的な「今週の感動」。



ここ田舎ではあきらかに反戦について語りあう場所も見つからず

テレビを観てはいろんなバラエティ番組に苛つきさえ覚える。

たまちゃん騒動が静まらないうちに、今度は「ボラの群れ」に対して

「鵜」の攻撃にレポーターは奇声を発する!なんとものどかな国?

増して苛立つ報道。「イラク攻撃がもし始まったら日本人の生活に

どんな影響があるのか?」に対して船便が中近東を避けるように

なるので長引けばパスタやオリーブ油等が値上がりするかもしれない!

らしいニュース。なんとも情けないニュースに思えた。

「イラク攻撃」に対してあくまで受け身の立場から出される報道じゃ

ないんだろうか?どう考えても今、日本も加担するかしないで済むか

瀬戸際にいる国であるという事に疑問はないんだろうか。


昨晩の夕食。僕は家族に「戦争」について話そうと言った。

せっかくの食事にひんしゅく覚悟で切りだした。毎晩

歌謡番組やバラエティ番組でで高笑いしてることが家族といえど

嫌になっていたからかも知れない。もちろん最初は「まったく〜〜!

なんでこんな時に?」とか「じゃ、どうしたいのよ?」だった。

もし自分達がどれだけ反対しても「国が決めたこと」って諦めて

犠牲になってしまうことの恐さ。どれだけ幸せになろうと思っても簡単に

殺りくされてしまう恐さ。そんな事を毎晩思ってるイラクの一般の生活者

を想像してみなよ!って具合の話しだった。それにまさしく間接的とはいえ

加担せざるえない日本って国。

 運よく高校の娘が修学旅行で広島の原爆ドーム被災地を見てきたばっかり

だったので良かった。「そうだよね、まったく一般のいろんな人が一瞬で

殺されてしまったんだから」

それに近いことが今また起きようとしてる事へ彼女も少なからず不安を覚えた

ようだった。カミさんはあいかわらずの顔をしていたけど。


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