6/16の日記 文は田島薫
新聞讀んで、いつものテレビ番組見て、ギターひいてると、ほとんどそれ以外の事をする時間がなくなってしまうので、テレビの洋画劇場といった番組は
吹き替えも好きじゃないし、めったに見ないのだけど、一昨日は以前評判だった
「ファイトクラブ」をやっていたので見ようか少し迷った。
おもしろそうだから迷ったのではない、同じ監督のこれも評判をとった「セブン」を以前レンタルビデオで見た時、確かにそれなりの見せ場もあるが、結局思わせ
ぶりのいかにもアメリカ映画の企画エンターテインメント物、という感じが、
あまり好きじゃないなと感じたし、この「ファイトクラブ」も結末を小耳に
はさんでいて、見なくても全部わかる気がして見るのをやめよう、といったん
決めたのだけど、ほんとに自分の想像通りか、どれだけ想像と違っているかが
気になってきてしまったのだ。
それで、何かしながら片手間に見てみることにした。結論としては、やはり「セブン」と同じ種類の映画だった。
ただ、その主人公がもっとエキセントリックな内面世界を表現するのかと思ったら、主張はテロは別だが、意外に普通で、私だってふだんから言ってることだった。
しかし、アメリカ映画はあらゆるテーマをヒントにおもしろおかしい物語を組み立てるわけでそういったところでは、やはりよくできた映画だ。
自分が職業映画プロデューサーだったら、やはり同じような発想で作る努力してしまうかも知れないと考えると、あまり深刻に批評するのはアンフェアだろうし、
いろいろ考えさせてくれたのだから、いい映画だということでいいか。