7/14の日記          文は田島薫



今度引っ越して来た社長のUさんにも酒好きな仕事関係者の中田(仮名)さんがいて、

うちの事務所に紹介すると言っていたのだけど、彼にも我々が酒好きだと話していたらしく、

なんとなく彼もそれを意識していたようで、最初当人がUさんのとこへ仕事で来た時さっそく、

一杯飲みますか、と試しに私が言ってみたら、まだ3時ぐらいで、彼もこれから1件他社へ

行く仕事があったのに、え、一杯だけなら、と言って乗って来て、さすがにセーブは

したけど、ビールと焼酎を飲んで帰った。


中田さんはまた後日、仕事で来た時この前ごちそうになったからと、缶ビールを持って来た。

紹介者のUさん自身はアレルギー性皮膚炎があって、月2回ぐらい行く医者に酒を控えるよう

言われていたりしていて、その時も、彼は仕事だからだめです、と、Uさんが仕切り、

缶ビールは、ごちそうさま、と私が受取っただけで済ました。


後日また中田さんが来た時も、ちょうどUさんが明日医者に行く日だったけど、一杯だけ、

と私はビールを勧め、みんなでほんとに一杯づつ飲んだ。で、金曜なら全員飲むのは

大丈夫だ、と告げておいた。


で、週末の金曜、中田さんから(仕事で)酒の時間より早く来る、とUさんに電話があった

そうだったが、結局5時過ぎても来ないので、こりゃ、完全に飲む気だぞ、と少し

喜びながら私が言うと、彼は大切な色校正を持ち帰らなければならないんだから、

そんなはずはない、と、Uさんはきっぱり言った。


6時ごろ、Uさんのフア〜イ、といった妙な声を聞いた、見ると、何か食べ物を買い込んだ

ポリ袋を持った中田さんが入って来た。


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