1/20の日記          文は田島薫



きのうの夜中のテレビで、ジョンレノンのイマジンにまつわる

話とインタビューをやっていた。


イマジンは30年も前に作られた歌なのに、先ごろイギリス人がもっとも

好きな歌に選ばれたり、世界各地の平和集会などでくり返し歌われたりしていて、

ニューヨークテロ後の支援コンサートの時には、テロへの反撃高揚的な歌が

多い中で、イマジンは放送自粛曲に指定されていたにもかかわらず、

われらのニールヤングが歌って、彼の感性の適確さを再確認しつつ、

当時、会場もテレビを見ていた私も感動したものだった。


イマジンの出だしは小野洋子のアートの大きなテーマになっていて、

私も学生時代本屋で立ち読みして、こう想像しなさい、ああ想像しなさい、

という指示に従って、新鮮な感覚を憶え、その場で彼女のファンになった。


彼女は多分最初売れなかったのだろう詩集を自分で200册ばかり持っていて

初めて会ったジョンにも上げたらしい。

売れない小さな詩集のモチーフがジョンのフィルターで曲になり、

それに共感した人々が歌い続けることによって、世界の名曲になった。

イマジンの詩の内容とも合致するいい話だと思った。


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