12/1の日記          文は田島薫



きのうはバンドメンバーのはるさんの93才で亡くなった父親の通夜に出た。

前日に彼の弟から電話で知らされ、冠婚葬祭への参加は極力避けたい私も、

小学校からのつきあいの兄弟の、それも私と同じ町内に住み何度か話をした

ことがある父親が亡くなったというので、行きたいと思ったのだ。


この1年ぐらいで急激に体が弱って来ていて、最近病院に入ってたそうだった。

2、3年前に会った時はお元気だったんだけど、93才なら、まあ大往生だと感じ、

あまり悲しみを共有する気持ちになれなかったんだけど、彼ら子供たちにとった

らやっぱり長年つきあった父親なわけだから悲しいはずで、ひさしぶりに会った

泣いてる彼らの妹たちや、はるさんの娘さんや、親しい彼らのいとこたち、と

お浄めのビールを飲んで、最後まで居てやろうって、勝手に思ってしまった。


祭事場の都合もあるようでどんどん客は引き上げ、思ったよりはやくお開きになり、

会場を催事場社員に追い出された後も、明日の告別式のために泊るはるさんたちの

控え室まで付いて行って、11時過ぎまでお邪魔してしまった。


こう書くと飲み食いにいじきたなかったんだろう、と思われちゃうかも知れないけど、

好き嫌いの多い私は料理もちょっとしか食べなかったし、ビールだって注がれるたびに

遠慮してたつもりなんだけど、…やっぱり飲み会と勘違いしてたかも。


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