12/29の主張 文は田島薫
(欺瞞幸福論について)米の対イラク政策とそれに追従する日本政府を批判してくびにされた前レバノン
大使の甘木さんと、米従属必要論者の岡崎さんがテレビ対論していた。
どう考えたって甘木さんに理があるのだが、岡崎さんの考えはそういう次元では
ないところにあるようだ、「現実的に北朝鮮などの武力の脅威がある以上米国のご機嫌を
そこねることは絶対してはいけない」、というのが彼の論旨のすべてなのだ。
岡崎さんは豊かな日本の暮らしを子孫のためにも残してやりたい、からだ、って、
言ってるのは彼の本気の良心からなんだろう、と思うけど、結局日本の子孫のために、って
ことで、他国が一方的に侵略され、そこの国民が死んだり、不幸な目にあっても、
しょうがない、と言ってるのだ。
私の感想はこうだ。人の不幸を踏み台にした幸福を本当に望む人間はいない、他国の不幸を少しでも救えるなら
われわれの国は今より少し幸福を減らしてもいいじゃないか、国益なんかくそくらえ、
最悪、米国が縁を切るというなら、それでいいじゃないか、って。
そしたら、北朝鮮が日本にミサイルを飛ばす、って?日本がそんな状況になったら
北朝鮮がそんなことする意味がどこにあるんだ。
または米国が日本を侵略する、って?
経済封鎖もありうる、って?
どれも非現実的じゃないか。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、ってことばもある。
テレビでは同席していた塩じーが、甘木さんの考えは子供の論理だと言った。現実を見てうまく立ち回るのが大人だそうだ。
私の感想はこうだ。世界に向けてきちんと説明のつく論拠で行動することだけが、未来を開くはずだ、って。
ただ力の強いものに追従して行くことだけが行動の基本でそれにいつも言い訳のへ理屈を
つけることが政治家の仕事だとして、いつ戦争がなくなるだろうか。