12/15の主張             文は田島薫



(議員の海外視察について)

テレビで地方議員の海外視察の現状というのをやっていた。

ひとりあたま100万円余の経費を使って6人ぐらいで出かけるのだが、その町の交通

事情視察だとか、なんとか産業視察だとか名目をつけ、1〜2時間ぐらいそれらしい

当局や工場へ出かけ、そこで話しを聞き、それで名目完了。

後は普通の観光客と変わらないコースをたどり、それを問われると、この部分は遺跡

保護のための視察、などとへ理屈を言う。

夜は高級ホテルに宿泊し、高級料理ワインなどを全部税金で楽しむ。

埼玉県のベトナムの例ではいかがわしいと地元で有名なマッサージ店などにも行く、

視察用の経費という税金で(ここの部分だけは私費かも)。

で、帰国報告では、国際化する時代、各国の人々とふれあうことに意義があったなど

と冗談のようなたわけたことを真面目な顔で言う(もちろんそんな店に行ったこと

は内緒だし聞くと否定する)。

中小零細企業ではボーナスどころか、給料さえまともに払われないところが多い

という状況の中、その議員たちはただで旅行を楽しんだ後、5〜6百万円づつの冬の

ボーナスが用意されるそうだ。


視察には意味があるのだと本気で考え、それなりに勉強する議員もいるのかも知れ

ないが、明治時代ならしかたないが情報時代の今日わざわざ現地に行かなければ

得られない情報があるというなら、それをしっかり証明する義務があるはずだ。


埼玉県議会の映像ではそんな海外視察を認める条例が与野党全員一致のように可決

していたが、全国的にほとんどそういう傾向のようだ。


年金の原資がどんどん減ってどういう税金でそれを調達するかが今あちこちで

議論されてるが、税金とることを考える前に、不必要に使われたり、払いすぎてる

無駄な人件費を削って回すことを考えろ、っていうのだ(怒り)。


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