12/8の日記 文は田島薫
一昨日だけど予定のテレビ番組を見終わって消そうとしていたら、トータス松本と井筒監督となんとかという女性タレントがブルースのふるさとを
訪ねるんだなどといいながらニューオルリンズの景色が映し出されていた。
以前から時々はその風景をいろんな番組で、断片的に見せられていたはずなんだけど、
カーと晴れ渡った日射しの下を列車が走って行く導入に、昔そこを旅行した友人の
感激いっぱいのみやげ話が印象的で油絵を一枚描いたことも思い出しながら、
ブルースというキーワードに惹き付けられて最後まで見てしまった。
自分がそのあたりを旅行するとしたら、ま、ジャズという手もあるけど、やっぱり
ブルースをテーマにした松本さんに共感したのだ。
ミッシシッピ・デルタでのサン・ハウスやロバート・ジョンソンがいた場所や、彼の有名なクロスロードの現場はここだと研究家が言うと、そこのゴミを拾って掃除を
始める松本さんに好感を持った。
そこや住民たちのライブ小屋で松本さんはさすがにブルースをうまく歌った。
メンフィスの教会では住民たちが歌うゴスペルを前に松本さんは泣いた。ギブソンの工場のショップでは迷った末に欲しかったギターを買った。
番組では私と年の近い井筒さんよりも、若い松本さんの方に共感した気がしたけど、結局私がしたかったことを若くきっちりとやりとげている彼にどっかで理想化した
自分を同化して見ているだけだったのかも知れない。
彼の曲よりミスチルの曲の方が好きなんだけど、彼の、バンザイ君を好きでよかった、って曲は好きだ。彼の単純でストレートな発想は私に似てるかも。(同化するな!)