4/7の日記          文は田島薫



きのうは売れない映画プロデューサーの友人と共通の友人

(今年肝硬変で亡くなった)の鎮魂を兼ねた花見大会に誘われて参加した。

花見は3日前に事務所そばの公園で済ましたばかりなので、2回目だ。


中野の哲学堂公園に、私の知らない大酒飲みばかり10人ほど集まった。

大酒飲んで死んだ友人の話をしながら、大酒を飲む懲りない人々の輪に

自然になじんでしまう自分が少し不安だった。


会費1500円といった安い支払いだけで買い揃えた酒つまみ以外に、高級珍味や

高級地酒を何本も持って来て振る舞う気前のいい人が複数いた。


桜をながめて批評したり、この酒の味はどうだとかいった、他愛ない話を

しながら、昼間から日暮れまで飲み、その後グループの拠点である居酒屋へ

場所を移し、終電近くまで飲んだけど、

身のあるような話は全然しあった記憶がないまま、ただ酔っぱらった。

いつものパターンだった。


冷静に考えると、何が楽しいのかよくわからないと感じることがこのごろ増えた。

二日酔いの日は特にそれを感じてしまうのだけど。

翌日になると、おし、一杯やろうと言ってる自分がいるのだ。


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