4/21の日記 文は田島薫
昨日は2ブロック先のつきあいのない家の奥さんが納品書を持ってやって来た。理由はすぐ察しがついた。
先々週の大酒花見会の後、酔っぱらって自宅近くまで帰って来て油断したのか、塀らしきものへ、よろめいてしまったのだが、それが塀じゃないと分かったのは
そのまま抵抗もなしで向こうへ倒れ込んでしまったからだ。
立て直して手で持ちながら、どうしてこうなったんだと、呆然としていると、すぐに、その家の中から奥さんと20代位の息子と娘が出て来て、全員が口々に、
こわしちゃったじゃないか、なにやってんだなどと私を責める。
どこがどうこわれたのか、聞いたり、少しだけあやまったりしているうちに
パトカーまで来た。
ずいぶん大げさな家だなと思ったが、不審者が暴力で器物をこわしたと思われた
のかも知れない。
その時自宅を教え、こわれた分は弁償すると言っておいたのだ。
自宅へ戻って、着替えてからまたそこへ行ってみると、もう元どおりになっていた
のでたいしたことなかったんだなと思っていた。
で、奥さんが持って来た業者からの納品書の金額が思ったより高かったので、説明を受けに、目と鼻の先の現場まで一緒に行った。
元のつい立ては直ったわけではなく、臨時にレンガで押さえていたそうだ。
確かに、見ると足先の部分が折れていた。
新しいつい立ては元のより柱が2倍以上太く、大きなジョイントまで沢山ついて
グレードアップしてるように見えたが、奥さんが徹夜で組み立てたそうだった。
元と同じやつはなかったと言うし、千円単位の端数は負けてくれると言うので、
けっこうおちゃめな奥さんだなと思ったけど、了承し、あやまった。