11/18の主張 文は田島薫
(感情的狭量外交について)北朝鮮の拉致被害者の一時日本帰国で、2週間ほどで、彼らを北朝鮮へ
「帰す」両国の約束を国が反故にして帰さないと決めた。
その理由は、もともとわれわれの国の国民で、犯罪的に拉致されたのだから
「帰す」こと自体がおかしなことだと言う被害者家族や支援政治家たちの
主張が通ったためだ。
確かにそれは一理あるように聞こえるし、国民の多くはそれに共感した
だろうと感じられる。
しかし、それだったら、日朝会談の席上でそれを明言すべきだったろう。それをすると、北朝鮮が彼らの帰国を認めない恐れがあったと言うなら、
計画的に相手を欺く行為なわけだから、「後で世論の力に負けて考えが変った」
といった形なのだろう。
しかし、狭い時間意識で、目の前の問題だけを見て感情的に自分達の方が正しくて相手国を悪らつと決めつけ、交渉時合意の内容まで不履行して
今後の平和外交が正常に運ぶのだろうか。
それとこれとは別問題だと言う人もいるが、ほんの数十年前の朝鮮人に対してした日本の行為を忘れない彼らには、今も戦時中なのだ。
過去にどんな不条理が行われたとしてもそれを相互に反省しあい、相手の立場を理解する努力し、相手とひとつひとつ約束を果たし合って行くことが、
最低限の交渉ルールではないだろうか。
高飛車なポーズだけでなく、間違った行為ははっきり認め理解を求めた上で、筋の通った強い要望して行くといった真摯な態度こそ今一番必要な外交能力
だと思うが。あなたの意見はどうだろうか。