2/12の主張             文は田島薫



(無自覚自己中について)

私もあまり人のことは言えないんだけど。

自己中心的態度には気をつけたい。


人は誰でも自己中で幼児期を過ごし、だんだん

自分の社会的存在を自覚して来て大人になるという

ことになっているのだが、

けっこう気がつかないことが多い。


先日、歩道を歩いてると、けっこう人で混んでたのだが、

後から自転車に乗った青年が、脇をすり抜ける時、

憎悪たっぷりの唸り声で「チキショー」だと。


駅の通路や電車の出口に立ちふさがって動こうとしないで

がんばっている人間は私だって、ちきしょーと思うことは

あるけど、人で混んでるのに自分が通りにくいからと

怒っちゃいかんだろうと思いながら、


自分の例をいろいろ浮かべてみた。

私の直前を横切る人間に、こっちが行った後で横切れば

いいじゃないか、このやろーと思うことがよくあったのだが、

考えてみれば、直前を横切れるということは

私よりも先を彼が動いているということで、彼が待つより

私が待つ方が順序なのだとやっと気づいたのだった。


そんなこたー当たり前だろと言われたら、

私がわるかった。ということで。



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