4/8の日記          文は田島薫



春眠暁をおぼえない、ということでのんびり寝てたら、

騒がしい小鳥の鳴き声で起こされた。

さわやかな朝のさえずり、といった風のもんじゃなくて、

なんだなんだなにごとだ、というぐらいに、数羽がいっぺんに

大声をはりあげて大騒ぎしてる感じなのだ。


おさまったと思うそばからまた始まる。

2階の寝室兼居間から外を見てみるとムクドリのペアがふた組、

向かいの屋根で乱闘のようにからみあって転がったり、

追いかけあったり。4角関係のもつれなのか、それともただ単に、

お調子者4兄弟のふざけ合いなのか。

よく見るとみんなそんなに深刻そうな顔をしてないので

(…断言はできないが)遊びだろうと決めつけた。


そのうちどっか行ったと思ってた彼らは昼過ぎにまた戻って来た。

(今度はあまり騒がないので別のグループかも知れないが)


暖まったスレートの屋根は気持ちいいのか、長いこと遊んでいた。

私はその間じゅう双眼鏡で彼らのプライベートにお邪魔した。




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