映画だ〜い好き        文は福原まゆみ


尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
わが国の政界のひどい現況に連想したところの作品紹介。



ニクソン三部作―本当はもっとあるけど


スティーブン・スピルバーグの話題作『ペンタゴン・ペーパーズ―最高機密文書』は、

政府が隠匿しておきたかった不都合な真実を、ジャーナリストたちが犠牲を厭わず国民

に告知した、政権とメディアの戦いを描く素晴らしい作品だった。

これには後日談があり、ラストに続くウォーターゲート事件を題材にしたのが、1976年

の『大統領の陰謀』。若き日のロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが共

演している。

この作品は『ペンタゴン・ペーパーズ』を語る際によく引き合いに出されるため、併せ

て観た人も多いだろう。


ここでもう一本、追加したい作品がある。2008年のロン・ハワード監督作品『フロスト

×ニクソン』だ。

ニクソンがウォーターゲート事件で大統領を辞した後、もう一度ニクソンをTVに登場さ

せ、国民の前で罪を認め謝罪させようという、無謀なインタビューの試みだった。

このインタビューを仕組んだバラエティーショーの司会者と、手練手管のニクソンとの

攻防が滅法面白い。


国家権力の乱用の罪が、辞任だけで済んでしまう日本の政治家への警鐘にも、十分なる。


『ペンタゴン・ペーパーズ』のエンドクレジットの最後に、「ノーラ・エフロンに捧ぐ」

とあった。

ノーラ・エフロンは、『恋人たちの予感』や『めぐり逢えたら』の監督として知られる

が、ニューヨーク・ポストで記者として働いた経験を持つ人物。

『大統領の陰謀』でダスティン・ホフマンが演じた、カール・バーンスタインの元の妻

であった。




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