3/23のねこさん 文は田島薫
ずっと待ってたニケとパネ
先週火曜の午後、家人と少し離れたマーケットやスーパーへ買い出しに行こ
うと歩き出したら、パネがまた追って来て、この頃いっしょに追って来るよ
うになったニケもいて大げさにないてる。車が通る通りを越えて次のブロッ
クの住宅地の先が工事中で作業員がいたためか、そこであきらめたようだっ
たんだけど、いろいろ買い物して1時間半ぐらい後に戻って来ると、そのあ
たりの住宅の前で母親と子どもが車の下に白いねこちゃんがいる、って騒い
でるんで、多分往きについて来たパネとニケだろう、って思いながらうちの
ねこさんかも、って言いながら覗いたら、やっぱりニケが体を低くしてて不
審そうにこっちを見て、少しの時間してやっと気づいてのっそり出て来た。
あっちの駐車場にもいるよ、って言うんで見るとパネいた。
あ、おばさんたち出かけるよ〜だね、お、あいつがまた追ってくね〜、だか
ら、帰ってくっから大丈夫だ、つってんのに、でも、まてよ、今度も帰って
来るかど〜かはわかんないっちゃ、わかんないよな、ここんとこおばさん、
あんましかまってくんないし、やばいっ、待ってくれ〜、戻れ〜、お〜い、
あ〜あ、と〜と〜行っちゃったよ、あっちにも人がいるし、ずっと前のよ〜
にちっちゃい箱入れられてどっか連れて行かれっかもしんないから、この下
にかくれてよ〜。あ〜やっぱりおばさんたちずっと帰って来ないよ〜だね〜、
こんなに長い時間経っちゃって、いよいよ捨てられたかもな〜、さて、これ
からど〜やってごはんを食って行けばい〜んだろ〜、つってると、だれかが
のぞいてるね、だれだ?見たことある感じ、あ、帰ったか〜、おそいっ。