2/26のねこさん        文は田島薫

むんがおへんじ


ここんとこ寒さも徐々にゆるんで来て、玄関前の段ボールのキャッツハウスにむんが

泊まってるところを見かけない。このごろは始終ごはんを補充しとくことをやめ、夕

方きちんとねこさんたちと会ってごはんを与えるようにしたんだけど、グレと同様、

むんも軽く食ったらまたすぐにどっかへ出かけてしまうもんで、夜、念のため少しご

はんを容器に追加しておいてやると、朝にはきれいになってて、たいていいつもむん

の姿はない。そんな時もたっぷり補充してたのを少量にし、できるだけ顔を観た時に、

ってことにしてたら、それがうまくいって会う機会が増えたようだ。

きょうの午後の早い時間、むんが来てる、って家人が言うんでいっしょに玄関出てみ

ると、朝のお気に入りだった植え込みより玄関よりの落ち葉の日だまりマットの上で

むんが寝そべってて、家人がむんや、って呼びかけると、にゃ、って2度3度。


このごろ出てるごはんの量が少なくなってきたようで、時々見回りに来て、ちゃんと

出せよー、ってことを言っておかないといけないんだよね、さて、きょうは、ま〜、

一応あるから大丈夫だね、せっかくだからちょっと食っておいて、もう少し足してお

くよ〜に、って言ってから出かけっかね、さて、ここのおばさんたちからよく見える

あったかいとこに、よいしょ、って寝転んで、昼寝しながらあんにゃろたちが出てく

んのを待ってみっかね、つってると、はやくも出てきたね〜、おばさんだけでい〜ん

だけど、かんじわり〜方まで出て来ちゃったね〜、しょ〜がないね〜、おばさんがな

んか言ってるね、わたいの名前呼んでるよ〜だね、はいはい、足してよね〜、また、

呼んでるね〜、はいはい、足してよね〜、も一回?、はいはい、足してよね〜


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