6/5のねこさん 文は田島薫
グレのさいそく
この頃、朝2階の居間兼寝室で家人が起きると外でグレがにゃーにゃー、言ってるのが
聞こえて、ベランダから下のぞいてみるとグレが見上げてなんか言い続けてる。それで、
家人はすぐ玄関出て行ってごはん出してやるのが日課になった。
家人が出て行くと、グレはなおもなんか言い続けながら、ごはん出されるのじっと待て
ない感じで、ごはん入れてる最中の容器に首つっこんで来るのを、待ちなさい、って言
われて少しふてくされた顔してから、もくもく食ってほんの少し残して食い終わると、
家人に礼も言わずさっさっとどっかへ行っちゃうらしい。
おーい、はやくー、ごはんごはん、はやくー、ごはんごはん、お、やっと人が出て来た、
おそいっ、わたいは、忙し〜んだかんね、ごはんもさっさと出してくんないとも〜来て
やんないよ、も〜食ってい〜よね、なんだって、まだだめだって?にゃろ〜、も〜い〜
でしょよー、モグモグモグカリカリ、さて、あっちでも食ってきたんでそれほど腹へっ
てるわけじゃないんだし、こんなぐらいで、い〜かな、あの子たちにもちょっと残しと
いてやって、と、さ〜、忙し〜忙し〜。