12/11のねこさん        文は田島薫

キャッツハウス


グレファミリーのむんとポネはわが家にしょっちゅう出入りして、あたりでくつろぐ

ようになり、陽が落ちた後などは、玄関前のベッドで丸くなったりもするんだけど、

そこはさほど暖ったかそうじゃないんで、飼うわけでもないのに中途半端な休憩所の

つもりで段ボ−ル箱の上のふたを半分だけ閉め中に古いセータを2枚敷いた家を作っ

てやった。ふたりではいれるんじゃないかと思ってたわりに狭いようで、1〜2度ふた

りではいってたのを見たけど、たいていはどっちか先にはいった方がひとりで利用の

よう。昨夜はむんがそこで泊まり、朝の今はポネがはいってて、玄関のドア開けると

ポネの目がこっちを見てた。


さみ〜朝だね〜、お、箱開いてるか〜、じゃはいっちゃお〜、これがけっこ〜、外よ

り暖ったかいんでクセんなっちゃうんだよな、お日さまがもうちょっと地面暖ったか

くしてくれるまで休も〜。しかし、夜ここに寝んのはそんなに暖ったかいわけじゃな

いんだよな、ま、なんとか凍え死にしないで済む、ってだけでほとんど眠れないもん

で、あんまり夜は使いたくないだよな、しかしあいつはけっこー夜泊まってるね〜、

しんぼ〜づよいやつだ。なんてこと言ってると、目の前のドアが開いてここの感じわ

りー方のがなんだか恩着せがましそ〜な顔出して見てるね、それほど暖ったかくない

んだよ〜、ばーろー、も〜、今ここ出ちゃったってい〜ぐらいなんだけど、しょ〜が

ない、も〜ちょとだけはいっててやっか、ってぐらいなんだかんな。


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