小ミケが来た
先週末の昼前、2階の掃除してると、家人がミケが来てるから窓から見てみて、って
言うんで見たら、どうやら、わが家に沿って奥へ歩いて行ったようで、四畳半から見
えるんじゃない、ってことで、そこの窓から下のぞいて見ると、いつも稲荷神社とな
りの家にいるミケの小さい方が縁石の上に寝そべってくつろいでいる。ふたりして、
ちょっちょっ、って舌で合図してみると、え、って顔を上に向けてから、こっちをじ
っと見つめて固まってる模様。われわれは今度は、よ、って何度か手を上げてあいさ
つをしかけてみるのも、やっぱり、じっと見つめてる。しばらくしてわれわれも飽き
て、顔をひっこめてから、すぐまたのぞいてみると、ねこさん立ち上がって角をまわ
って行ったとこが見えた。まわった方の窓ガラスをそっと開けて下をのぞきこむと、
ねこさん、今度はそこの雑草の上に寝そべってるんで、またちょっちょっ、って舌で
合図してみると、見上げたねこさん今度は、にゃ〜、にゃ〜、って言った。
いやいや、ここの、草がいっぱいはえてるとこ、けっこーいーとこなんであたしゃ、
好きだねー、ずんずん歩いて行っちゃお〜、うんうん、ちょーどい〜感じにあったま
ってるこの平たい石の上が昼寝にもってこいかもね、ん〜ん、い〜とこみっけ、やっ
たね〜、ん〜ん、も〜ことばはいらないね、うとうとの世界だね、うとうとうと、の
うと、うと、うと、ちょっ、うとうと、ちょっちょっ?なんだ?上からか〜?おっと、
なんだかみたことあるよーな2人組がなんでそんな上にいるんだ、こんなとこまで、
あたいを追っかけてきちゃったの、ど〜なってんの?はやくどっか行ってくんないと
落ち着かないね〜、お、行った行った、でも、また出てくっといけないからちょっと
場所変えよ〜、こっちまわって、よし、これで、だいじょうぶ、って思ったら、また
2人組のひとりが顔だしやがったね、もんくいっとこー、しつこいぞ、こらっ。 |