8/3のねこさん        文は田島薫

ねこさんの幻


猛暑でねこさんたち、みんなどっかに隠れてるのか、さっぱり見かけないんで、2

〜3週間ぐらい前の話で冷たいお茶でもにごそ〜かと。

土曜で掃除をしてる時だったか、2階に居ると、ほらほらほら、って家人の声がし

たんで、なんだろ〜、って思ってるとそばに来て、ほら、ねこさんいるからそこの

窓開けて下見てみて、って言うんで言われた通りにしてみてもだれもいない、それ

を聞いた家人、居間の方へ走って行ってから、今度はこっちこっちにいる、って、

で、行って窓の下見てみてもだれもいない。家人も、のぞいたら、あ、も〜いない、

か〜、稲荷神社んとこのに似たミケのきれいなねこだったよ〜、って。


や〜、この草はえたとこ、けっこ〜涼し〜んでまた来てみたけど、きょうはなんだ

か上の方が騒がし〜感じして落ち着かないね〜、あ、やっぱりだれかがこっち見な

がらだれかになんか言ってるみたいだね〜、ぼくのこと言ってんじゃね〜んだろ〜

な〜、やだよ、もしそ〜なら、ぼくのこた〜話題にすんのやめろ〜、ぼくがいくら

か〜い〜つってもかまわないでくれ〜、うるさいのはやなんだかんな、も〜あっち

行こ〜、っとととととと、さて、ここまで来ればも〜だいじょ〜ぶだな、つってる

上からまたおんなじ声がする、お〜い、ぼくのこた〜ほっておいてくれ〜、だめだ

こりゃ、も〜、帰ろ帰ろ。


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