6/15のねこさん 文は田島薫
寝て待ってるところ
先週の土曜日の午後、家人と自転車で食料の買い出しに行く途中のねこよこちょう
入口角の家の庭。テラス手前の縁台の下でまた黒とらが寝てて、いつもちょっとだ
け離れた同じ場所で寝てた黄とらがきょうは縁台の上で寝てた。
われわれは、ふたりをじっとながめてたんだけど、下で寝てる方だけがちょっと気
づいてちらりとこっちを向いただけで、すぐに上と同じに夢の世界に入った模様。
いやいや、またあいつが来て寝てるね〜、さて、ぼくも、いつものよ〜にそばで寝
てもい〜んだけど、そ〜すっと、ためじろーが帰って来た時に、あ、だれかとなか
よくなってて、も〜自分のことなんか忘れちゃってんだな、って思って帰っちゃう
かもしんないから、きょうは上で寝て待つか〜、ちょっとあち〜けど、上にいれば、
すぐにためじろーにもわかるから、お、兄貴がぼくを待っててくれてんだな、つっ
て、ぴょん、って、台の上に飛び乗って来て、兄貴、今帰ったよー、ところで、下
にいるのはだれなんだい?って聞かれたら、あんなもんはただの通りすがりのもん
だから、気にしなくても、い〜、んだよ〜、つって、やんだ、むにゃむにゃ。