10/6のねこさん        文は田島薫

黄とらくつろぐ


先週の金曜日の晴れた午後、家人と自転車で図書館へ行く途中のねこよこちょう入口角

の家、庭をのぞくと、奥さんがいてこっちと目があったんであいさつ。奥のテラスでは

黄とらがリラックスしてる模様なんで、すぐ後から来て奥さんとあいさつした家人に、

それを教えた。

奥さんはにこにこしながら、こっちやって来て、「黄とら」は無愛想なんだ、って言い、

前にいて亡くなった「シック」は愛想よかったんだけど、って言うんで、家人が、黄と

らはシックがいなくなって寂しがってるかどうか聞くと、なんにもわかってないように

見える、って。テラスの方見ると、黄とらはのんびり気持ちよさそうに毛づくろいのよ

うなことをしてる。


いやいや、きょうは気持ちいい天気だから、久しぶりにこの台の上出てみっかな、出て

なくちゃだめだ、って思いながら、アッチ過ぎたり、雨降ったりで、なかなか出らんな

くてすんげ〜気んなってたんだよな、あり?だけど、なんで、出てなきゃだめだったん

だっけ?あ、そだ、ためじろーが来るかもしんないからだった、ぼくが出てないと、な

んだつまんない、って帰っちゃうからだった。しっかし、なかなか帰って来ないな〜、

ためじろーのやつは、どこまで行ったのかな〜、も〜、この前なんか、おし、きょうは、

いつ来てもいいよ〜に、ずっと出ててやろ〜、って思ってたら、暗くなっちゃって、そ

んじゃ、家ん中入っか、って思ったらかぎ閉められちゃってたんだよな〜、や〜、あん

時はまいった、でも、きょうは安心、だって、おばさんも外出てるからな、その間はも

〜のんびりしててい〜んだかんな、はやく帰って来いよー、ためじろ〜。


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