7/22のねこさん        文は田島薫

みんなといっしょ


きのうの午後、家人と自転車で図書館へ行った後回り道して帰る途中のアパート前の家。

駐車スペ−ス前のジャバラ式フェンスの向こう側にねこさんが3人(?)いた。奥にいた

うす茶のねこさんは、足を長く伸ばしたまま仰向けに寝そべって上半身だけ起こしお腹に

顔つけて毛づくろいしながら、われわれに気がつきしばらくこっち見てからまた作業に戻

った。一番手前にいた茶とらは、こっち向きに座ってたんで、まともにわれわれと目を合

わし、ちょっと動揺した気分をぐっとがまんしてじっとしてるように見えた。その左手の

こげ茶はうつぶせに寝そべってそばの軽自動車の下に上半身つっこんでたんでわれわれに

は全然気づいてない模様。


外の道はあっち〜けど、ここはなんとか涼しくてい〜ね〜、みんなも集まっちゃったね〜。

こげろ〜あに〜は車の下が気に入ってるよ〜だし、きれい好きのうすのすけあに〜は相変

わらず体なめちゃってごきげんそ〜だし、そんなみんなの気持ちよさそ〜な顔見てっと、

(もっとも、こげろ〜あに〜の顔は見えないんだけどぼくにはわかんだよな)なんだかぼ

くもしゃ〜わせだな〜、って気分になるんだね〜。つってると、なんだかあやし〜2人組

がいつのまにか目の前に。なんだなんだ、びっくりしたね〜。なに見てんだ、こらっ。ん

〜と、やばいから、にげちゃおーかな、つっても、みんなおいてにげちゃうと、弱虫なや

つだな〜、って思われちゃうだろ〜から、それはやめて、そだ、しらんぷりしちゃうか〜、

ぼくは、平気ですよ〜、なにもあわててませんですよ〜、ほら、こ〜やってじっと、くつ

ろいでますし、つってるうちに、なんだかしらないうぢにかだんとこにぢがら入ってつっ

ぱって来ちゃったかな、なで肩なんだけど。


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