8/1のねこさん 文は田島薫
うまちゃんの持久戦
土曜の晩の12時近く、外でうまちゃんらしいねこさんの大声が聞こえるんで、2階の窓の
ブラインド上げてのぞいてみたんだけど見える場所にはいないようだった。
何回か大声が聞こえて、やがて静かになったんで、ケンカは済んだかな、って思ってると、
また、同じ大声が聞こえる、で静かになって、今度こそ終わったか〜、って思ってると、
忘れた頃にまた大声が。そんなことくり返して1時間ほど、どうやらうまちゃんちのお父
さんが出てきて治めたらしく、ほんとに終わった。
あ、あやしいねこが歩いてるぞ、ちょっと叱ってやろー、こらー、ここはおまえらの来る
とこじゃないぞー、あっち行けー、あれ、立ち止まったね〜、逃げないのか〜?え、え?
こっち来るぞ、こ、こら、っつって後ずさり、いかん、思わずぼくの方が逃げそうになっ
ちゃってるじゃないか、やばい、ぼくんちの車の後まで押し込まれて後がない。こらーっ、
あれ、ぼくの前へ座り込んじゃったね〜。逃げないの?じゃ、ぼくが逃げっかな、つって
も後がない、こまったな〜、あ、動いた、こ、こっちへ来るのか、こ、こらー、こららー、
そ、そ、そこまでで止まっててね、こっち来られちゃうと、こまっからね、まいったね〜、
帰らないぞ、さて、あっちが動いたら、大きい声出して、いつまでこいつを止めておける
かな〜。お、人間のおと〜さんだ、おと〜さんが家から出て来てくれたら、あいつ逃げて
ったね〜、ばっきゃろ〜、ぼくが本気出して、けがしなくてよかったね〜、っだ。