7/31ののらねこ 文は田島薫
バットマンワンマンショー
バットマンはねこなので、この場合はバットマンニャンマンショー、って言うべ
きなのかも知れない。
で、どーした話だ、ってひざを乗り出して来られちゃったら、やー、それほどの
おもしろい、って話でもなくて、申し訳ない。
朝、出勤して事務所のあるビルの階段上がって行くと、2階の踊り場のすぐ後に
地続きの物置き屋根の上の日陰で気持よさそうにバットマンが寝ていたので、身
をかがめ、階段のステップとステップの間から、バットマン、って声をかけたら、
のんびり顔を上げ、にゃ〜、って言ってから寝返りを打った。
エサ食べにおいで、って手招きしたんだけど、基本的な姿勢は変えないつもりの
ようで、3階からもう一度声かけても、ここでいいんだよ、って顔をした。
ねこさん他に見えないんで、酒屋に行くついでに、路地を見回りに行ったら、い
つもたいていはひとりやふたりのねこさん見かけるのに、全然会わなかった。
事務所に帰って来てもココア食堂の皿のエサは減ってない。
午後になって銀行に行って帰って来たら、ココア食堂にバットマンが来てて、ひ
とりで脇目もふらずにエサを食べていた。
で、きょう会ったねこさんはバットマンひとり、ってことで、バットマンニャン
マンショー。(くだらねー)
調べたら去年も一昨年もちょうど同じ時期にねこさん大挙して留守になってるか
ら、やっぱり、ねこさんたち毎年の団体旅行の日取りになってるのかも知れない。
それにしてもバットニャンマンは毎年仲間はずれか。
ほんもののバットマンも団体旅行行く、って話は聞かないから、ま、いいか。