4/7のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 152)
当初のハマスとの合意がされたはずの停戦案の2段階めのイス
ラエル軍の撤退を含んだ案を進めることを拒否したイスラエル
が示す、ハマスの壊滅を公言してそれを前提としながらすべて
の人質を解放する1段階めの延長を主張する一方的な案に当然
難色を示すハマスを、停戦に反対してると批判しながら、停戦
協議中にもかかわらず、イスラエル軍は3月18日にガザ攻撃を
再開してから2週間で1000人のパレスチナ人を殺害し、今月に
入って軍事作戦拡大を宣言し、食料などの支援物資搬入を停止
させられてる住民への軍事攻撃を続けてる。
ネタニヤフ政権は、ハマスが悪のテロ組織だからと、執拗にそ
の壊滅を主張しながら攻撃対象は民間人ではなくハマスだと言
いながら学校や病院や避難所を攻撃して住民を殺戮したり、救
急隊員や外国メディア記者も殺戮してることのどこに自分らの
正義があると言うのだろう。
ハマスが悪でイスラエル軍は善だ、って根拠はどこにもないの
だし、テロを起こす側には問題があったとしても、それに報復
して民間人を殺すこともテロなのだから、双方が問題なのだ。
その問題を解決する場が双方公平な立場での和平交渉であるは
ずなのに、ネタニヤフ政権は公平の立場とは見てなくて、正義
は自分らだけにあってハマスにはない、と言ってるのだ。
それを強行するのは、ただ米国に支援された軍事力の差だけな
のだから、前時代的力による他国侵略、と同じ考えなのだ。
それをおかしいと思うことができないネタニヤフ政権は最早、
政治を扱う資格のない禁治産者的存在なのだ。
イスラエル国民は、自国政権の独善的プロパガンダに騙される
ことなく、ネタニヤフ首相をクビにするのがいいのだ。
ところがそういった独善的人格が、一度政権を握ってしまうと、
法を自分の都合でふりまわして、周囲がそれを止められない独
裁者になってしまうから危険なのだ。
イスラエル国民も、自国民に都合がよければ、他国民に対して
理不尽な政策をする自国政権の自己正当化プロパガンダを安易
に受け入れてしまいがちなんだけど、本当に物事を公平に見れ
る層も少なからずいて、そっちの層に入れるように意識を高め
ることが人間として大事なことなのだ。
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