2/3のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 143


イスラエルとハマスのガザ地区での一時停戦から2週間経った

んだけど、ネタニヤフ政権はガザ地区及びヨルダン川西岸から

パレスチナ人たちを追い出したいようで、ヨルダン川西岸では

ハマスが標的だと言いながパレスチナ人たちの住居地に攻撃を

してるし、ガザ地区北部へのパレスチナ避難民の帰還を表面上

認めてそれが始まり、瓦礫だけの街へ身1つで戻ったパレスチ

ナ人たちの生存を支える食料と医療を不足しがちながらギリギ

リ支援してるUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)が

ハマスに通じてると決めつけ活動を禁止した。

何も持ってない避難民は飢餓になったり、病気が悪化すれば、

ガザなどに留まることができずに死ぬか国外へ出て行くだろう、

ってネタニヤフ政権の浅ましい魂胆なのだ多分。

それを支持してる米国のトランプ大統領は、ヨルダンのアブド

ラ国王と交渉して難民を受け入れを求めるつもりのようで、こ

れはパレスチナ人にとても、ヨルダンにとっても、受け入れに

くい考えだろうけど、合理主義のトランプ大統領としては、廃

虚になったガザ市で避難民が生活したり復興するのは難しいだ

ろうとの、人道的言い訳で行けると思ってるのかも。

ただ破壊と殺戮と人命無視してるネタニヤフ首相よりは、まし

な手立てだとしても、けっきょく、ネタニヤフ首相の魂胆を成

功させる結果を期待してるだけならダメだろう。

それが、純粋に人道的な一時的な措置として、ヨルダンの施設

を借りてパレスチナ人たちを保護し、その間に、ガザ地区の再

建を、破壊者であるイスラエルの責任としてやり遂げる、って

ことにして、その完成後にパレスチナ人たちの帰還を保証する、

ってことなら、一挙にイスラエルへの敬意が戻るだろう。

活動を禁止されてもUNRWAは活動を続ける方針のようだけど、

それをネタニヤフ政権は強硬に阻止するような愚行は慎み、そ

れどころか、もっと十分な食料、医療支援を自らの政権がやる

ぐらいの政策をすれば、驚きを持って、ハマスやヒズボラも含

めた世界からの批判が賛辞に変わるはずだ。





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