2/17のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 145)
トランプ大統領がプーチン大統領と交渉して戦争終結を目指す
条件が、ウクライナが奪われた国土の返還やNATO加盟を諦め
る、って内容らしいんで、トランプ大統領の案はプーチン大統
領のウクライナ侵攻を容認することになるので、第二次世界大
戦前に、ナチスに宥和政策をしてそれの勢力拡大を招いた英国
チェンバレン首相と似てると批判されてるようだ。
その後で就任したチャーチル首相が宣戦布告して結果的にはナ
チスは敗北したんだけど、この大戦では何千万の死者が出たの
だから、勝利すればすべて良し、ってことではないだろう。
ナチスのユダヤ人に対するホロコーストを容認するような宥和
政策だったらいいわけはないんで、それを防ぐような条件をつ
けた交渉ができて、戦争を回避できるのが理想のはずで、もし
それができたら、膨大な数の人々の死も防ぎ、ヒトラーも極悪
人の烙印を押されずに済んだだろう。
それには時間をかけた、諦めない交渉が必要なんであって、す
ぐに相手を悪と決めつけて、戦闘で押さえる他ないと結論を出
すのは止めるべきだろう。
戦争反対とか、戦争は悪だ、って言うのは簡単だけど、なかな
かウクライナのような現実の情況で、交渉で止めるのは難しい
ので、交渉破綻なら戦闘開始だ、って形は分かりやすいだろう
けど、そう勇ましく決断するのは、今後多くの犠牲を生むこと
になる一般国民ではなくて、自分の命は確保して安心してるリ
ーダーなのだ。
とにかく双方は自分の正当性を主張してるのだから、それを双
方がよく耳を貸し、お互いの都合を調整し、双方の国民の命を
一番に考えて辛抱強い交渉とそれに沿った双方の妥協が必要な
のであって、教条的な正義論を一方的に主張しあってる段階で
は本当の交渉の域ではないと認識して双方がその妥協案をぶつ
けあい検証して第三国の判断も仰ぐ形にするべきなのだ。
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