9/30のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 125)
イスラエルはレバノンのヒズボラへの攻撃を先週以前から続
けてて、ヒズボラの最高指導者も殺害した。ハマスの最高指
導者の暗殺に続き今回のそれも、イスラエルに刃向かう敵は
皆殺しだ、ってことのようなんだけど、ヒズボラの軍事力は
ハマスやレバノン軍以上だというので、本気で反撃をすれば
イスラエル国民にも犠牲が出るだろうけど、軍事力に優位意
識のネタニヤフ首相はそういうことになっても勝つのは自国
の方で、自分以外のなら例え自国民の何人の命を失ってもか
まわないし、ヒズボラもせん滅できるならレバノンの民間人
が何万人犠牲になってもかまわない、って考えてるのだ多分。
ガザでのハマスせん滅作戦を見れば、同じかそれ以上のこと
だってするつもりなのかもしれない。
ヒズボラの方は徹底した反撃をしたいはずだけど、それをす
れば多大の犠牲者が出るし、イランなどの支持を受けて本格
戦争になれば、世界大戦レベルのものになる危険もあるので、
イランとともに慎重に検討してるのだし、ネタニヤフ首相の
方もそれを見込んで楽観してるのかもしれない。
けっきょく、この情況はそれぞれの言い分があるにしても、
軍事力の強大な方が相手を屈服させることができる、って旧
態然の考えのままで、あるべき公平で皆が納得する平和な世
界の構築、なんてことはネタニヤフ首相の頭にはないのだ。
米国の支持と軍事支援を得たネタニヤフ首相のイスラエルが
短絡的に自国の防衛のようなことに成功したように見えても、
その強引な利己主義政策は、後々まで反感を拡大させ、この
先もテロの恐怖を受け続けなければならないだろう。
ウクライナのゼレンスキー大統領も西側の軍事支援で自国の
勝利を成し遂げ国土奪還する和平案を米国に提示してるよう
だけど、これも短絡的で、自国を軍事力で優位にしてから、
って発想がネタニヤフ首相と同じなのだ、もちろん、ハマス
やヒズボラやプーチン大統領とも同じなんだけど。
和平実現は、強い力を手にして押し切ればいいのではなく、
一番大事なものは、果たして破壊され尽した国土の奪還なの
か、国民の命なのか、ってことを世界のリーダーたちは自分
の命といっしょによく考えるのがいいのだ。
戻る